ロゴとは何かを、かんたんに説明するならば、
家紋を例にして説明すると身近な感じで、
興味のないヒトにも耳を傾けてもらえるかなと思います。
家紋の起源は、古く平安時代後期にまで遡ります。
今回は家紋の歴史ではなく、代表的な家紋を例に出して図案(デザイン)についてです。
なんと言っても家紋といえば、
「三つ葉葵」の徳川家、水戸黄門で超有名な徳川ですね。
よくよく見るとハート型のデザインでかわいいです。
なぜ三つ葉葵を家紋に採用したのか?
“葵”は賀茂神社の賀茂祭で神聖な植物として扱われてきました。
神聖とされたものをモチーフにするのは納得です。
こちらが賀茂神社の二葉葵(双葉葵)
二葉葵は田畑の雑草で、小さな花がを咲かせるとても地味な植物なんです。
雑草は生命力が強いので採用されたんでしょうか。
そもそも「三つ葉葵」という植物は存在していません。
実際に植物としてあるのは賀茂神社で使用されている、二葉葵(ふたばあおい)で、
これが「三つ葉葵」の原型になります。
図案化(デザイン)した際にロゴでいうアレンジを加えたんでしょうか!?
デザイン的に家紋のように円に収める際に、2つより3つの方が、バランスが良いからなのか。
それとも3には何か意味が込められているのかもしれません。
いくら調べても、なぜ「三つ葉葵」なのかは、結局のところ分かりませんでした……
こちらのエンブレム(紋章)は、お馴染みのベンツのスリーポインテッド・スターです。こちらも3つです。
3にはそれぞれ「陸・海・空」の各分野での繁栄が込められています。
「三つ葉葵」に話を戻します。
この「三つ葉葵」は家康が独占的に使用していて、
厳格な家紋として厳重に使用が制限されるようになってました。
おそらく後々のことを考えてのことでしょう。
現代版のロゴの商標登録と同じですね。
図案(デザイン)も大変興味深いので、
「三つ葉葵」の家紋の変遷を見ていきましょう。こんなに細かく図案(デザイン)が手直しされています。
「三つ葉葵」の基本となるモチーフはそのままで、葉のバランス、カタチ、葉脈のデザインが少しずつ違うのが分かります。
徳川家慶の家紋はオクタゴン(八角形)ですね。しかしすぐに円に戻っています。
こんなところが、現代のロゴと近いですね。
フォルクスワーゲンのロゴの変遷をご覧ください。初期のロゴでも土台となるVWはそのまま継承されています。※VOLKS=国民(のための)Wagen=車
ロゴ考え方や変遷はどことなく徳川家の「三つ葉葵」と似ているところがあります。
今回は家紋の図案についてロゴのデザインや考え方の似ているところを書いてみました。
このように、あなたの会社のロゴも家紋として考えてみると、色々なヒントやアイデアが生まれてくると思います。
モチーフと会社に対する思いを込めて、デザイナーに依頼するもよし。
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今回は「家紋はロゴのルーツ!?」でした。
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