たま~に食べたくなる「ホットケーキ」
子どもの頃によく食べませんでした?
私は小学生のころ、自分で焼いて食べてました。
皆さんも御存知のとおり「ホットケーキ」って、お店では「パンケーキ」って呼ばれていますよね!
何かグレードが上がって、別のおしゃれな食べ物に化けてます。ハワイアン・パンケーキのお店が東京に出店してたり。しかもそのパンケーキはインスタ映えがする。
そこで、インスタグラムで各々のハッシュタグで検索をしてみることに……んっ!? 驚いたことにアップされている写真の印象が違う!!ハッシュタグの数も違う!!分かりますか!?
#ホットケーキ(約41.3万):「トッピングが素朴」「懐かしい」「お子さんの写真が多い」「家庭的」「手作り」「お手頃な価格で作れる」「お子さんのおやつ」「写真の色が地味め」「いつでも食べられる」
#パンケーキ:(約364万)「トッピングに個性があり華やか」「おしゃれ」「お店の写真が多い」「少し高そう」「女性とパンケーキが一緒に写っている」「リゾート地の風景」「写真の色が鮮やか」
ざっとこんな印象を受けました。違う点は、#パンケーキのハッシュタグの数が一桁も多いことと、トッピングや食べている場所など。生地の材料は、ほとんど同じなのに名前が違うだけで、インスタグラムのユーザーはこの2つを違うものと認識しています。素朴な「ホットケーキ」を見て、家庭で作れるのでお店まで食べに行きたいとは思わない。極端なことをいえば、おしゃれな「パンケーキ」はハワイのお店まで食べに行きたくなる。実際にそのような写真もアップされています。
つまり「ホットケーキ」と「パンケーキ」では、ユーザーにとって見え方(世界観)が違うため、存在としては別ものなんです。
このような見え方(世界観)のことをデザインの業界ではトーン&マナーと呼んでいます。「ホットケーキは懐かしく家で作って食べるもの」とか「パンケーキはおしゃれなカフェで食べたい」というように誰が見てもほぼ同じ印象や世界観、雰囲気などのことをトーン&マナーだと考えると分かりやすと思います。「新しいロゴでブランドイメージを上げる!」として意識的にトーン&マナーを変えることで「ホットケーキ」は「パンケーキ」になり、ターゲットなる人たちを魅了してブーム・流行を作ることができます。実際にあなたの会社やお店の商品やサービスのトーン&マナーを変えて、ユーザーに対して、商品・サービスを購入してもらうことで、得られる利益を生み出し、新しい市場を開拓することも可能になりますよね。
ロゴデザインをベースにしたブランディングにもトーン&マナーが必要です。
私たちが街で見かけるほとんどのブランドには、デザインのトーン&マナーが存在しています。そのブランドのことに関心がなくても「世界観」トーン&マナーは感じています。例えば男性が「資生堂」のことは興味がなくても、なんとなく大手の化粧品会社で品質やデザインが洗練されているとか。女性でしたらクルマに興味がなくても「レクサス」や「メルセデス」は乗り心地が良い高級車を販売しているとか。逆に印象やイメージが無いブランドには、トーン&マナーが存在しないのです。
出典:www.apple.com
「ホットケーキ」と「パンケーキ」の話から少しかたい話になってしまいましたが、新たなロゴマークを皮切りに統一感のあるデザインにすることは、デザイン表現におけるトーン&マナーを設定する第一歩、それを上手にコントロールすることで高いブランディング力が得られるチャンスです。デザインにおけるトーン&マナーを設定し構築ことは、決して簡単ではありません。しかし、成功すればブランドにとって有益な効果をもたらすはずです。それは、個人経営の会社や中小企業でも同じことなんですよ。
今日のところは以上です。
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